
昨日に続いて今日もきれいな夕焼けが出ていました♪
先日、高校入試の「推薦試験」についての記事を書きまして、今日は続編。
私立高校入試の一般入試における併願優遇制度についてです。
■私立高校の併願優遇制度東京都の都立高校の一般入試はざっくり2倍前後の競争倍率になります(上位校と下位校は倍率高いです)。
ということは2人に1人は”残念”となるわけです。
そうすると高校入試での浪人はほぼ考えられませんので「滑り止め」という名の併願校に進学する事になるでしょう。
各私立高校ではそういった残念組の中から成績優秀な生徒さんに入学してほしい…と考えるわけです。
そこで、登場したのが併願優遇制度。内申○○以上という基準を設け基準クリアなら都立高校の併願だとしても合格にします…という制度です。
基本的に基準をクリアして正しい手続きを踏んでいれば不合格になることはありません。「基本的に」と書きましたが不合格には絶対にならないのか?と言う疑問にお答えします。
いくら併願優遇とはいえ以下のような場合はまず不合格になるでしょう。
・試験当日に欠席したとき
・当日の試験に問題があった場合
たとえば白紙に近いような、あるいはあり得ないくらい低い点数だったとか氏名記載もれとか
・面接で明らかに態度が悪いとか。
・入試相談の後試験までの間に事件になるような大きな問題を起こしてしまった場合
ざっと思いつく例を考えてみましたがほぼこんなものかな。
■併願優遇制度のある私立高校中堅校から下位校までほとんどの私立高校で実施しています。成績基準は各学校によってまちまちです。
上位進学校では実施していません。慶応・早稲田の附属や開成・豊島岡など都立トップ校の併願校になる学校は要注意です。また上位校の一部では併願優遇が合格確約ではなく加点処置という場合(成蹊高校など)もありますのでじゅうぶん確認してください。
■併願優遇制度の基準・基本的には内申点で示されます。この場合換算内申(65点満点のほう)ではなく素点内申(ただ足し算するだけ)で示されているので注意してください。3科○○、5科○○、9科○○のような示し方です。
・学校によりますが3大検定(漢検・英検・数検)の級によっても内申加点がある学校もあります。
・新教育W模試・進研模試における偏差値での基準を示す学校もあります。
・生徒会役員などや大きな大会出場での内申加点を示すところもあります。
よくわからない場合は中学校の先生や塾の進路指導担当の先生に聞いてみるのが一番良いです。
■併願優遇制度を利用する流れまず、私立高校の学校説明会や公開行事に参加し、入試相談コーナーで私立高校の先生とお話しします。(この時点ではいくつの学校を回っても良いです)しっかり比較検討してください。
つぎに11月に各中学校で進路指導面談が行われます。その際に中学校の先生に「○○高校の併願優遇を受験したい」と申し出てください。(この時点では1校に絞っておきます)そこからがスタートになります。
その後中学校では12月15日前後の私立高校入試相談にて資料を提出します(これは中学校の先生が行いますので何もする必要はありません)
あとは1月の出願→2月10日前後の受験という流れになります。
■大切な事・「どうせ滑り止め」などと考えず何かあったら3年間を過ごす学校になるわけですのでちゃんと見学し、しっかりと考えて決めましょう。
あとは何かわからないことや少しでも疑問に思うことがあったら、早めに学校の先生や塾の先生など完全に受験に詳しい人に聞くことです。友人の情報や先輩の情報…これは、こと受験に関しては全くあてにはならないと思って良いです。
笑い話ではないですが、私が過去面談したある中3女子…
「○○で合格になる基準があるので○○高校受けます」と、
面談の時にありもしない基準の話をしてきた子がいました。
「いったいどこでそんな事きいてきたの?」ときくと、
「近所のおじさんが言ってた」…と真面目な顔(笑)
よく聞くとその”近所のおじさん”なる人物、20年前まで中学校の教員だったようで。
でもね20年前の基準で言われても…w
ってか、そんなの受験生に言うなし…と思った覚えがあります。
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